研究テーマが決まっていなくても大丈夫!研究内容の書き方と面接準備のポイントをご紹介
大学3年生の段階では、研究室がまだ決まっていない、研究が始まっていない/進んでいない方も多いのではないのでしょうか。
にもかかわらず、インターンシップ&キャリアなどにおいて研究内容の提出が求められ、困っている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方に向けて、『研究内容の書き方・面接における準備と受け答えの方法や就活中に研究が進んだ、テーマが決まった時の対応』についてお伝えしていきます。
まず大前提として、研究テーマや研究室が決まっていないという理由だけで落とされることはほぼありません。なぜなら企業担当者も大学4年生以降に決まることが多いことを知っている場合がほとんどだからです。
ただ、そこで「まだ決まっていません」ということのみを回答した場合には、企業担当者へ悪い印象を与えてしまいます。では、どういった伝え方をすればいいのか、それを詳しく説明していきます。
1-1.研究内容の書き方
今回は「研究テーマが決まっている場合・研究室のみ決まっている場合・なにも決まっていない場合」に分けて、それぞれ研究内容の書き方についてお伝えしていきます。
【1】研究テーマが決まっている場合
研究テーマが決まっている場合は、まずそのことを記載しましょう。そしてわかる範囲でこの後やるべきことや、研究のゴール、その研究がどのように活きるのかをまとめましょう。
テーマ以外何も知らないときは、自分が聞かされていないだけで、教授や先輩が概要を知っている場合もあるので、書く前に聞いてみることをおすすめします。周りに聞いても情報を得られなかった場合には、自分がどのように進めていきたいのかを書きましょう。
「いままでの学びと研究テーマとの結びつき」、「そのテーマを選んだ理由」、「その研究をどのように進めていきたいか」、など主観的な内容で構成をしましょう。
【2】研究室のみ決まっている場合
研究室のみ決まっている場合は、まずどういった研究室なのかを記載しましょう。
そしてその後は、「どうしてその研究室を希望したのか」、「その研究室でどのようなことをやっていきたいのか」、「なぜそれをやりたいのか」などをまとめましょう。
もし書くことが思いつかない場合は、研究室の先輩が行っている研究について言及するのもありです。「この研究では○○について研究を行っており、私は○○という理由でその研究に興味があり、この研究を希望しました。」というように書くのがよいかと思います。
研究テーマが決まっていない旨も記載しましょう。これを記載しないと、企業担当者から質問と回答がずれていると思われてしまう可能性があるので、忘れずに明言しましょう。
【3】研究テーマが決まっていない場合
研究テーマがまったく決まっていない場合は、どういったことをやっていきたいかという主観的は話で文章を構成しましょう。
大学1~2年生までに学んだことを背景として、「いまどんな研究をしたいと考えているのか」、「なぜその研究をしたいのか」、「その研究を行うことでどういった影響があるのか」、「その研究を後々やるにあたり、今行っていること」などを記載していきましょう。
こちらでも研究テーマが決まっていない旨もしっかり記載しましょう。先述のように、面接官から質問と回答がずれていると思われてしまう可能性があるので、忘れずに明言しましょう。
1-2.面接における準備と受け答えの方法
前項にて研究がまだ進んでいない中での研究内容の書き方についてお伝えしましたが、ここでは面接での対応についてです。
事前に自分で文章を考えて提出するのとは異なり、相手からの質問に対して答える必要があり、より入念な準備が必要です。
まず面接に入る前には、以下の回答をできるだけ答えられるように準備しておきましょう。
(まだ研究テーマや研究室が決まっておらず、答えが作れない場合はスキップしてください。)
面接前に準備しておきたい回答リスト
- 決まった研究テーマ/やってみたいと考えている研究テーマ
- なぜその研究テーマを選んだか
- 研究はどのように進めるのか/どのように進めたいと考えているか
- その研究のゴール
- 研究はどのような影響を与えるのか
- 決まった研究室について/希望する研究室について
- なぜその研究室を選んだのか/希望するのか
上記リストの回答をそれぞれ準備しておくことにより、研究がまだ進んでいない場合であっても、適切な回答をすることができるようになるかと思います。
また、面接において一番聞かれる質問を、各状況に応じてた答え方をお伝えしていきます。
「あなたの研究テーマを教えてください」と聞かれた場合の答え方
【1】研究テーマが決まっている場合
『私の研究テーマは○○です。』というようにまず結論から答えます。その後は、「その研究テーマにした理由」、「研究をどのように進めていこうと考えているか」、「研究のゴール」、「研究は将来どのような影響を与えるか」などを伝えましょう。
【2】研究室のみ決まっている場合
『まだ研究テーマは決まっていませんが、○○ということをやってみたいと考えています。私は○○といった研究室に所属しており、そこでは○○を行っています』というように、結論を伝えたうえで、自分の考えを伝えます。決まっている研究室の概要やそこを選んだ背景などを織り交ぜ、いま現在での状況に自分の考えを加えたものを話しましょう。
【3】研究テーマが決まっていない場合
『まだ研究テーマ・研究室ともに決まっていませんが、○○ということをやってみたいと考えています。私はいまの専攻の中で、○○について学び、その中でも○○について興味を持ちました』というように、こちらも結論を伝えたうえで、自分の考えを伝えます。この場合では、いままでの学んできたことをもとに、いまの希望や見通しをまとめて、伝えましょう。
1-3.就活中に研究が進んだ、テーマが決まった時の対応
いままで研究が進んでいない中での対応についてお伝えしてきましたが、ここでは就活中に研究について進展があった場合の対応についてお伝えします。
「書類提出時には研究テーマは決まっていなかったが、選考が進む中で研究テーマが決まった」という状況に遭遇する可能性もあります。
そういった場合には、『書類提出時は研究テーマが決まっておりませんでしたが、先日研究テーマが決まり、○○について取り組むことになりました』というように、伝える内容を変えることをおすすめします。
理系学生として学んできたことを活かすような就活をしている場合には、研究をしていることは加点になることがほとんどです。企業担当者はみなさまの人柄や内面だけでなく、専門性についても気にしています。
研究の内容と、企業の事業内容に親和性が高ければ高いほど、いい印象を与えることができます。そのため、可能な限り研究について進展があったら、その時の最新の内容にて面接に臨むことをおすすめします。